先日、名古屋市のコワーキングスペース「プロコワ」さんにて行われたコミュニティイベント「MURA会議」に参加してきました。この「MURA会議」は、毎月クリエイターさんをピックアップし深堀していく参加型トークイベント。
今回のPICKUPクリエイターは、イラストレーターの「べじこ」さん。元リクルートの営業からイラストレーターへと転身した異色の経歴の方です。いかにして「べじこ」は創られたのか?非常に興味深く、面白いお話がたくさん聞けました。また仕事の流儀にも触れており、思わずうなずいてしまうそのスタイルはとても勉強になる内容でしたので、このブログに掲載したいと思います。
実行力とスピード感
「べじこ」さんのお話で印象的だったのは実行力。やはり元営業をされていただけあり、思いついたばかりの面白いアイデアをクライアントに提案し実行していく推進力とスピードは凄く、ご本人も「思いついたらすぐやりたい」と言われておりました。仕事が次々に舞い込んでくる秘訣の一つだと感じました。特にオリジナルソングを作られたエピソードが面白く、まさに思い付きから始まり、あれよあれよと人と人とが繋がりオリジナルソングが完成し、企業から仕事の依頼が来るまでに繋がっていく一連の流れは、聞いている側がワクワクする内容でした。
やってみたいことが頭に思いついても寝かせるクセがある自分にとってはなるほど!です。直ぐに動くことで仕事に成っていく。
“理屈ではなく経験上そうするのが上手くいく”といった感覚を持っていらっしゃる印象でした。
キャラクター性
一度会ったら記憶に残るネーミングとビジュアル。キャラクターと世界観作りはとても素敵で印象的でした。制作されたパンフレットやチラシなども一貫した世界観のデザインは印象的で、お客様も ”べじこさんの世界観” を求めて依頼されるようでした。
クリエイターの世界観が固まっていると、どんなデザインに仕上がってくるか想像しやすく、依頼があった時点で既にデザインイメージのすり合わせがほぼ完了している状態。お客様とのズレも起きにくいと聞きましたので、キャラづくりや世界観づくりのメリットを感じました。
改めて感じる名刺の意義
事業を始めるなら名刺はかかせません。
なのに、大変お恥ずかしい話ですが・・・自分は今までちゃんとした名刺を作らずにフリーランスを続けてきました。「まあ、なんとかなるか・・・」と楽観視していました。
ですが、開業し自身のサービスをアピールしていくとなると話は別で、名刺は大切なツールになります。それを今回のイベントに参加して改めて実感しました。
様々な物づくりをしているクリエイターさんの方々と名刺を交換したことが切っ掛けで小さな繋がりができる。そして、新しい物づくりを知ることができる。更には、横のつながりや、仕事に繋がる可能性もあります。もし名刺が無ければ、その小さな繋がりすらありません。名刺はそんな大切なツールの一つだったのだと今更ながら痛感しました・・・
今までお客様の名刺をデザインしてきましたが、文字のバランスや装飾的なことばかりに気を取られていたかもしれません。「名刺を渡す事」をしてこなかった自分に欠けていた点が、今回の経験によってアップデートできた気がします。
今後は、リアルに名刺を使う一連の流れの
「名刺をデザインする ▶ 相手に渡す ▶ 繋がりが出来る」
このことを頭に置いてデザインしてみたいなと思いました。
直接会うことの「信頼性」と「スピード感」
ここ3年ほどは、コロナ禍もあり人と人が会う機会がすごく減っていました。今年に入りようやく徐々に元の社会に戻りつつあるなと感じています。
今回のイベントでもそうですが、直接会って話し、やり取りをすると五感で相手のことを知ることができるなと思いました。自分の事も、直接会った方が「どういう人間なのか」が理解されやすく”事”や“繋がり”への「信頼性」と「スピード感」は、ネットでのやりとりには無いなと思えます。
しかし、リモートでの仕事のやり取りはとても便利です。物理的に移動せずともネットを通じ相手の顔も声も仕草もわかりますし、一度も直接会わずに仕事が完結してしまうのは素晴らしいです。
ですので、どちらもバランスよく取り入れていけたらと思います。
今回のMURA会議に参加してみて、直接会ってコミュニケーションをとることの大切さを改めて実感した、そんなイベントでした。
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